5月21日に開催された第21回愛知県医療研究集会は25職場80名が参加、看護・精神・保育・検査・公的医療の6分科会に分かれて活発な討論がおこなわれ元気の出る集会となりました。
看護分科会は、長時間2交替問題について学習するとともに現場の実態を交流、また、発表された糖尿入院患者への看護改善のレポートについても論議が交わされ、人手不足の中でも工夫し、やりがいある看護を追求する姿に感動したなどの感想が寄せられました。
検査分科会は、ブランチ化やFMS方式への流れがすすみ、賃金労働条件の切り下げが進んでいるもとで、TRL(Total Rental And Lease System)について学習しました。今後もよりよい院内検査のあり方を考え運動をすること確認しました。
保育分科会は、「子どもの描画活動について~表現する喜びをすべての子どもたちに~」について講演を受け、「描きあがった絵のできばえ以上に描いている時の子どもの思いを受け止めることが大切」「子どもの描いているときの心情を深く読み取り、適切な指導をすることが保育者の役割」など子どもの受け止めと関わり方に共感が寄せられました。また、院内保育所の委託や独法化により保育園の企業委託が進む一方、女性医師・看護師確保のために、院内保育所を充実させてきている病院もあり、保育所存続発展にがんばろうと話し合われました。
精神分科会は、春の診療報酬改定の影響・障害者自立支援法による負担増で利用者が作業所から退所せざる得ないなど厳しい状況、「サポートセンターなないろ」から地域の病院・診療所・作業所などと連携し精神に障がいを持つ人への理解を広げる「ボランティア講座」を開催している活動、長期入院者を外出を重ねて退院に結びつけた報告がありました。また、社会福祉法人親愛の里から周囲の人の支援により一般就労している事例、その人の喜び、胸の痛みを感じる支援の大切さ、最初に出会う病院職員の関わり方が意欲的に人生を生きていけることにつながるなど素晴らしい分科会となりました。
公的病院分科会は「構造改革」「規制緩和」のもとですすんでいる医療機関の縮小・再編成や「合理化」の実態について交流しました。中京病院は社会保険病院の在り方の見直しのもとで成果主義賃金導入などがすすめられている実態、医師不足による病棟閉鎖・休診などに対し、住民アンケート・市長懇談など市民要求に応える病院づくりを展開している新城市民病院の運動、独立行政法人移行にともなう組織改編・職員の身分保障などの交渉を積み上げてきたことや名古屋市立大学などがそれぞれ参加者から報告されました。
【06.05.21】 愛知医療研究集会 精神・看護・保育・検査・公的医療の各分科会で熱心な討論
公開:2006年7月5日 カテゴリー:職場から地域から