過去最高1400名参加 レポート199本
第34回医療研究全国集会が15日に岡山県倉敷で始まり、全国の医療、福祉、介護労働者ら1400人が集まりました。愛知県から13組織40名が参加しました。記念講演はエッセイストである鈴木ひとみさん(写真)。「人間の価値と生き方について」というテーマで講演。ミスインターナショナル準日本代表からファッションモデルという華やかな舞台から一転、交通事故で車椅子生活に。絶望から立ち上がってきた経験を素直に語ってくれました。今は身体障害者ライフル射撃というスポーツに取り組んでみえて、2004年にはアテネオリンピックに参加されています。公開講座は品川正治さん(経済同友会終身幹事)が「財界人からの直言~21世紀を憲法9条の時代に~」というテーマで講演。
21世紀は戦争のない世界にするために憲法9条を守り抜く
2日目の分科会は、19分科会と「動く分科会」では人間裁判、朝日訴訟の原点の旅が行われました。職場実践活動の取り組みはいのちとくらしを守る医療・福祉労働者の現場からの実践報告に大変元気が出ました。
3日目の公開講座は品川正治さん(経済同友会終身幹事)が「財界人からの直言~21世紀を憲法9条の時代に~」というテーマで講演。品川さんは自らの戦争体験から、(1)戦争は価値観が転倒する(勝つために自由や人権が後回しになる)、(2)戦争はすべてを動員する(ありとあらゆるもの、学問すら戦争の具となる)、(3)戦争は軍が権力の中心となり国を動かす(三権分立など機能しない)と指摘。また日本が、あちこちで戦争をしかけているアメリカと「価値観を共有すること」が進められていること事態に日本の過ちの原点がある。そこを理解したうえで「戦争をするのが人間なら、戦争をしないよう努力するのもまた人間である。あなたならどっち?」と問うていくことが必要。国民投票法案が可決された中で、21世紀は戦争のない世界にするために憲法9条を守り抜くこと。それによって世界の歴史を変える選択が私達(国民)の手にゆだねられているのだと力説されましたこの公開講座には、一般市民130人も参加。9条守れの訴えに共感の輪が広がりました。
来年の医療研究全国集会は北海道の札幌市にて開催されます。愛知から大勢の参加と、主体的参加の位置づけでレポートの報告発表がたくさんできるよう、取り組んでいきましょう。