秋からの運動方針を決定~離職防止対策を~
愛知県医労連第46回中央委員会開催(2007年9月8日)
2007年9月8日(土)秋闘方針を決める第46回中央委員会を開催し、中央委員19名・計56名が参加しました。
2007年秋闘運動方針を原書記長が提案し、続いて日本医労連田中千恵子執行委員長から「大幅増員闘争をめぐる情勢と展望」についてパワーポイントを用いて学習会が行われました。田中委員長のお話は、日本医労連結成50周年を迎え、患者・国民と連帯し自らの労働条件改善の運動と両輪としてすすめてきたことが、医師・看護師ふやせの署名を請願採択させるという大きな成果を勝ち取ることができた。安全・安心を守らなければいけない医療・介護・福祉の職場で、労働組合のはたす役割は大きい。例えば、ミスをしてしまったときにまず、患者さんの顔を思い浮かべますか?職責者の顔を思い浮かべたら、注意信号とみなければいけない。また、医療・福祉労働者には患者・国民の医療・福祉を守る社会的役割がある。社会的役割にふさわしい賃金と労働条件になっているか?医療・介護・福祉の職場はきつくて、賃金は安くて・・・・。これでは人材は来ない。人材を確保するために賃金は上げなければいけないし、はたらき続けるためには労働条件を改善しなければいけない。引き続きがんばっていこうと元気の出るお話でした。参加者から、「50年の歴史にたしかな存在を感じた。」と寄せられています。午後からは、執行委員会から提案された秋の運動方針について討論を行い、10組織14名から発言がありました。
それをうけ、執行委員会を代表して原書記長からまとめをおこない、鈴木執行委員長の団結ガンバローで閉会しました。
07年・秋の中央委員会、「執行部のまとめの発言」
まとめ、は4点。その前に、まずは、質問と要望に対し2点を答弁します。
(1) 賃金実態調査は、日本医労連としては毎年抽出調査で実施。しかし、愛知県医労連の全加盟組合の実態は、単独調査をしないと解らない。春闘までに一覧を作成して活用できる資料とする。項目は、9月執行委員会に図った上で加盟組合に要請する。
全体が取り組めないと意味がない、簡略化して実施したい。しかし、少なくとも基幹職種(看護、介護福祉士)で年齢別ポイント賃金、パート時給も把握する。
(2) 個人加盟組合員への活動援助は、県外行動への経済援助は、実質月200円回避のため困難。しかし、毎月の情報提供、署名要請、愛知医療研、介護セミナーの案内、ナースウエーブ行動への呼び掛けは、可能。仲間として継続して活動できるように取り組みたい。
<1> 医療と介護の大幅増員闘争は、「病院受診の際、ヘルパーは報酬もつかないままで待機せざるえない実態があること、また、そういったことを頼むヘルパー自体がいまは決定的な不足状況にあること。また、医療労働者の側には、だから外来看護師を1人でも減らしてはダメだ」、という問題提起の発言があり、医療と介護が現場でも有機的に関連し、医師も看護師も、介護労働者も増員が必要。との発言が出され深められた。方針提起した3つの増員運動に、医療職場も介護も双方が自らの問題・課題として取り組みに邁進しよう。
<2> 病院の統合再編に対する運動。名古屋市・守山市民の来年4月からの突然に、産科廃止の張り紙が7/1にされた。根底には、守山と東、城西と城北の統合に統合再編問題がある、当局は、地域に根付いた現在の病院でなく、大型病院で特徴ある医療にしか、金を出さない意向だ。しかも、松原市長レベルでの市民無視、組合無視の強引な手法が特徴だ。したがって、発言の支援は、当然だが、全名古屋市的な運動展開の必要があり、愛知社保協に持ち込んで運動を広げることとしたい。
全医労からも、東名を名古屋病院の後方病院とする計画や、新豊橋医療センターへの新たな再編の懸念が出された、いづれも当該組合と共に、地域で運動を広げるのが基本。また労働組合が地域要求に根ざした病院づくりの運動方針を掲げることが基本、雇用だけでは支持されない、医師や看護師不足解消運動への信頼と支持は、住民要求を反映した病院づくりの運動のなかで大きく広がる。
<3> 看護師ふやせの運動では、退職者数を半減にする取り組みを始めて提起させていただいた。お互いに、改めてこのスローガンの重要性を確認したい。
いま、経営者が、夜勤専門看護師の導入やパート看護師に土・日や夜勤勤務を押しつけてくる実態が発言されたが、賃金・ボーナスを下げたまま。残業はやらせ放題、保育所はない、こういった問題を放置したまま、次々と自ら看護師を退職に追い込んだまま、すさまじい雇用や労働を押しつけてくることは、絶対に許されない。
成果主義賃金の導入も労働者が拒否の意思表示を全ての職員と一緒になって取り組もう。強引な導入は人材確保にマイナスになり、退職に拍車をかけることを大いに宣伝して闘おう。
だから組合が大事、いま組合の役割が問われる。統一要求を宣伝して、要求を出して、退職者を減らす運動に取り組んで欲しい。どうしたら、退職者がつかめるか。の発言もあったが、どんどん要求を宣伝し、常に組合に相談を。と呼び掛けて欲しい。労働者はそんな組合には、必ず信頼を寄せ相談してくる。
新たな増員署名は、全力をあげて、北海道や大阪のように目標達成を各組合も、そして今度は県医労連もあらたな国会請願署名の超過達成へガンバロウ。
<4> 組合員ふやし、医労連共済推進の運動では、要求運動や総対話、増員署名に取り組むなかで、組合員ふやしを位置づけること。また、医労連共済のメリットの宣伝と組合ふやしをセットでとの発言があり、提案の補強を頂いた。また、重要課題となっている退職者の継続の取り組みの実践しての発言もあったことは重要。すべての組合が同じ行動を起こして、要求の獲得できる組合へ前進させよう。
要求が取りたいから加入を、の呼びかけが原点。秋の方針にしっかり団結して前進を勝ち取ろう。