【08.01.20】愛知県医労連第52回臨時大会

愛知県医労連・第52回臨時大会に21組織105名が参加

08春闘で、医師・看護師、介護労働者と・パートも求人・退職防止を求め、
大幅賃上げ等の要求を前進させよう

1月20(日)医労連第52回・春闘臨時大会を労働会館東館ホールで開催しました。

◆ 永田副委員長が開会、鈴木執行委員長があいさつし、第1号議案(07年秋闘の経過と08年春闘方針を原書記長が提起。 
 要求運動で教訓的な取り組みを実践してきている3組合から特別報告((1)全労災中部=退職防止で7対1看護取得 (2)自治労連蒲郡=職場からのサービス残業解消の取り組み (3)なごや福祉施設協会=介護職場での要求運動と介護も日本医労連運動への結集強化)をうけ討論。
◆ 執行委員会のまとめ(大幅増員闘争、春闘での職場の要求闘争、地域医療・介護サービス守る課題、組合員ふやし組織強化の44本柱)を行い全会一致で採択。更に「大会アピール」を波田執行委員が提案し、拍手で承認。
◆ 最後に、中島副委員長が閉会あいさつし、鈴木委員長の団結頑張ろうで終了しました。

臨時大会全体風景

【来賓の方々からの激励のごあいさつ】

愛労連(榑松佐一・事務局長)
 愛知医労連は組合員拡大で猛奮闘、増員署名も全国トップで元気。春闘も期待。全労連春闘スローガンは「なくせ貧困」名古屋市守山市民病院の産科廃止で地域で子ども生めない地域に。誰でも病気になる。後期高齢者医療制度中止の課題では行政説明会に住民が殺到する事態も。地域医療を守る取り組み強化を。 春闘は非正規労働者がは1千万人、年収200万円未満のワーキングプアなくす賃上げ運動に奮闘を。既に名古屋市立保育園は100円アップ、春闘はパート賃上げに取り組み強化を。トヨタは下請単価30%引下げで2兆円利益、大企業は儲けを還元せよと社会的な運動を。
愛労連榑松事務局長あいさつ

日本医労連(田中千恵子・執行委員長)
 今年の春闘は、歴史的なチャンスを迎える。昨年、100万署名運動、全自治体4割の800地方議会決議、国会議員者100名超え、07年7月国会で請願が採択。秋の5千人集会で民主・社民・国民新党・共産党と全野党がそろい増員運動へ決意表明する歴史的な場面も。08年春闘は診療報酬も8年ぶりの本体改訂0.38%アップを引き出した。チャンスを生かし必ず賃上げし前進を。介護分野の運動も劇的に前進。人材確保指針が14年ぶりに見直し介護報酬改定と労働条件整備が必要と社会的な論議に。介護も医労連の期待は大きく介護での組合作りも進む。経営者も変化。病院玄関前に署名コーナーを設ける病院長が次々と、医労連運動が理解され共同広がる。今国会で看護師確保法改正勝ち取ろう、愛知の奮闘を期待。

日本医労連田中千恵子委員長あいさつ

【特別報告】
●「7対1看護基準取得で職場にゆとりが広がる退職防止対策の紹介」
 全労災中部支部
●「サービス残業撤廃の取り組み」
 蒲郡市職病院支部
●「介護職場でも組合作り要求次々と前進!日本医労連の運動に決意」

<08春闘の柱>
*賃金、ボーナス、週休制度、子育て支援など
 社会的水準の病院は、看護師も、介護職員も求人募集はできている
*「求人・退職防止対策」を軸に、職場要求の運動を呼び掛けよう
*3万円の賃上げ、ボーナスは年5ヶ月めざし
  パートは時間給100円アップを要求しよう
*要求で、すべての職員に「組合加入」と「運動参加」を呼び掛けよう
*医師・看護師ふやす増員署名は「病院玄関」「地域配布」で訴え、目標達成を
*後期高齢者医療保険の中止、高齢者2割負担に反対しよう
*病院の役割を訴え、病院つぶし反対を地域で広げよう

<春の組合員ふやし、みんなの力あわせ、愛知医労連「過去最高組合数」を突破しよう>
(1)新人加入100%をやり遂げよう 
(2)パート・ヘルパーさんにも加入呼び掛け
(3)退職予定者には「医労連・個人組合加入」を呼び掛けよう

代議員発言

診療報酬が8年ぶりのアップ 絶好のチャンスを生かした春闘を闘おう
「社会的な水準へアップ」へ、愛知医労連のデータを活用し、交渉しよう

特別報告を含め議案を補強する立場で20組合・22人が発言。4つの中心課題の柱でまとめを行う。
<1> 大幅増員闘争
(1)今国会で法改正と財政措置を求め、日本医労連の増員署名の目標達成を。
(2)7対1看護基準の取得状況一覧をどの職場でも春闘で活用しよう。診療報酬改定動向は運動の反映で急性期は継続して取得可能に。様子見の経営者も改訂をまって申請する方向。安全、安心の職場づくりのため、そして増員が経営改善にもなる7対1看護基準取得を労働組合で要求しよう。
(3)16時間2交替制に対する運動は、働く者と患者の安全にとってどのか、を軸に論議を。2交替提案は増員する際に交替制度の変更がセットになっているのが特徴。提案への論議の進め方は、(1)まず、増員させることを団結のかなめとすること。安全安心の職場づくりに決定的なのは配置数。同時に、夜通し働く16時間勤務は。健康に有害とデータもあり結論も出ている。意識がもうろうとする中で、ニアミスは防げるはずもないのも常識。本来、増員と交替制度は、全く別の課題なのに、あたかも長時間2交替制度はメリットがあるように取り錯覚させられている。少ない人数を放置し、交替勤務制だけでゆとりをつくろうなどと言うならそれ自体が論外。その上で、(2)定着・退職防止対策になるのかどうか。どの年齢でも、子育て中も、ベテランも、どの看護師でも働き続けられるのか、退職者が減らせるのか、どうか要求との関係でポイントになる。(3)組合員は勤務改善(日勤・深夜、準夜・日勤等)や公休増・年休取得増の要求が切実。組合運動での前進がない中で2交替提案に流されているのが実態。この要求に対する運動提案がセットで必要だ。
(4)介護分野は「実態調査(アンケート))」の取り組みの徹底を。医師、看護師不足改善の運動では、調査の成功が大きな効果生んだ。実態調査はマスコミ活用、社会世論を味方できる運動。結果をもとに政策と要求づくり。7月大会からは09年介護報酬改定へ向けた国への制度改善運動の流れが作られる予定。展望が開ける運動方針だ。職場段階の運動から制度改善への道筋を語り09年で必ず抜本改善させよう。
<2> 職場の要求闘争
(1)大幅増員闘争で獲得した8年ぶりの診療報酬アップの条件を生かし賃上げ一時金アップ、退職防止策の諸条件改善を要求しよう。社会的な賃金水準やボーナス水準、パート時給などデータ、相互比較資料で数字の比較でより高いレベルへ前進めざそう。役員会でも宣伝でも団体交渉でも社会的な水準の資料とデータで闘おう。
(2) サービス残業の解消や労基法違反の改善は、法律や通達を活用すれば前進する。役員が決意し、本気で改善させる姿勢を組合員に見せること。職場を基礎に進んだ組合に学び、どの組合も運動を強化しよう。
<3> 地域医療・介護サービス守る課題
 医師不足に乗じた病院の統合再編や縮小が狙われている。医師や看護師不足を職場だけの運動にせず地域に訴えよう。地域の中の病院の果たす役割を論議して地域住民と組合が一緒になって運動する組合に学ぼう。
<4>組合員ふやしと、組合活動の強化
(1) 3カ年計画2年目が終了する7月大会までに1万2千愛知県医労連を作ろう、当面、過去最高を突破しよう。春の重点は新人加入100%と3月に大量に発生する退職者の継続加入運動を取り組もう。
(2) 増員闘争、職場の要求運動の前進は役員づくりの強化と宣伝の徹底にかかる、20名の役員体制、看護、介護、パート、子会社、青年・女性からも役員選出し世論作りがカギ。
原書記長まとめ

<愛知県医労連・08春闘統一要求>

(1)ベア一律3万円アップ
  パート100円アップ
(2)年間一時金5ヶ月をめざし  最低人勧4.5ヶ月以上
(3)看護師求人、離職防止対策
・新人定着対策
・院内保育改善
・残業削減
・ゆとり作り等
(4) 退職者を半数に減らす
    取り組みの強化

【第52回臨時大会アピール文・PDF】

 

公開:2008年2月5日   カテゴリー: