誰でもどこでも時給1000円以上を パートに「均等待遇」を
08年3月9日(日)愛労連パート・臨時労組連絡会第4回総会が労働会館東館ホールで開催されました。総会に先立ち、愛知労働局地方機会均等官から、「改正」パート労働法活用術の講演を受けました。パート労働者のハートに応えていよいよ2008年(平成20年)4月1日から施行されます。
パート労働法リーフ(1)PDF
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【改正のポイント】
1.雇い入れの際、労働条件を文書などで確認しましょう
労基法では、パートタイム労働者も含めて、労働者を雇い入れる際に、労働条件を明示することが事業主に義務づけられていますが、改正パートタイム労働法では、これらに加えて、「昇給の有無」「退職手当の有無」「賞与の有無」の3つを文書で交付することが義務化されます。
2.雇い入れ後、待遇の決定に当たって考慮した事項を説明してもらえます
3.パートタイム労働者の待遇はその働きや貢献に応じて決定されます
改正方では、事業主はパートタイム労働者の待遇を通常の労働者との働き方の違いに応じて均衡(バランス)を図るための措置を講じるよう規定されています。
具体的には、職務の内容(業務の内容と責任の程度)、人材活用の仕組みや運用など、契約期間の3つの要件が通常の労働者と同じかどうかにより、賃金、教育訓練、福利厚生などの待遇の取り扱いについて規定されています。
4.パートタイム労働者から通常の労働者へ転換するチャンスがうまれます
<講じる措置の例>
●通常の労働者を募集する場合、その募集内容を既に雇っているパートタイム労働者にも周知する。
●通常の労働者のポストを社内公募する場合、既に雇っているパートタイム労働者にも応募する機会を与える。
●パートタイム労働者が通常の労働者へ転換するための試験制度を設けるなど、転換制度を導入する。
上記のいずれかを講じることが義務化されます。
5.パートタイム労働者と事業主の苦情・紛争の解決の仕組みがととのえられます
総会の内容
総会は、開会あいさつに尾崎代表幹事が「私たち自身が声を上げて、動いていくことが大切」だと話されました。来賓には、愛労連羽根議長が、「愛労連の春闘スローガン『格差と貧困。ストップ医療崩壊』を掲げ、最賃引き上げや均等待遇、ワーキングプアの問題を改善させようと運動をすすめてきた。ワーキングプアはNHKで3回も特集が組まれるなど、問題視されている。この改善に向けて、パート・非正規のみなさんが先頭に立ってがんばっていこう。」と力強いあいさつをいただきました。
続いて、活動の総括と運動方針案、役員体制案が宮垣事務局長より提案されました。パート・臨時元気の出る集会や、愛知県は最賃20円アップの獲得で、自治労連など時給アップ改善がされてきている。全労連の中央行動参加や、栄などでの『均等待遇改善』を求める宣伝行動など、数々の行動に積極的に参加して運動の前進をはかり、運動の中で組合員の拡大にがんばる医労連の取り組みが報告されました。運動方針は、憲法改悪反対のとりくみ、08春闘賃金・労働条件改善、均等待遇改善や最賃1000円以上の実現をめざす請願署名の運動が提起されました。
その後、愛知国公、愛知県医労連、福保労、建交労保育パート支部、めいきん生協、全医労不利益是正裁判原告団の栗木さんから取り組みの報告や決意が話されました。
総会は拍手で採択され、閉会あいさつは竹内幹事から、「パート・臨時が改善を求めてがんばってたたかっていることを確認できた。改善に向けて一層がんばっていこう。」と話されました。
総会後は、金山駅北口で宣伝行動を行いました。「労働組合、愛労連です。」と声を出しながら配布すると、用意した450個のテッシュと権利のしおりは30分足らずでまたたく間に終了。対話ができた方は、「契約社員ではたらいているが、病気になったら収入がたたれてしまうから心配。組合の医療共済これは安心できますね。と興味を持っていただきました。友達の多くが派遣で働いているが、3年も派遣で働けない。仕事がきつくてみんな職を転々としている・・・。」と話されていました。病気になったとき、安心して治療が受けられるよう、お金の心配いらない条件が必要です。