【11.9.15】院内保育所交渉を行いました

院内保育所交渉を行いました

 
厳しい財源のもとで愛知県は
院内保育所予算“満額”を要求

9/15、院内保育所予算に対する愛知県交渉を行いました。

参加者は医労連・自治労連・福祉保育労・共保連の4団体・9名が参加し、愛知県は健康福祉部健康担当局医務国保課看護対策グループ川合課長補佐、清水主査が対応しました。

 交渉に先立ち医労連西尾書記長から、「院内保育所の役割は医師・看護師等の確保・定着のために重要との認識は県と一致しており、『通知』による勤務環境の改善と共に院内保育所予算の拡充と整備に一層の努力を」とあいさつし交渉に入りました。

5局長通知により確保・定着対策が重点に。院内保育所が一層重要な位置づけ 

愛知県の回答は、「知事は看護師確保を掲げており、院内保育所の役割は再就業に効果がある。様々な情勢により愛知県の財政は非常に厳しいが、5局長通知が示されたことで予算確保の後ろ盾が得られた。予算の満額獲得に頑張りたい。全国知事会の場では看護師確保のために院内保育所整備を推進していくことを要望しており、よりよい院内保育制度に向けて努力していきたい。」としました。
愛知県は国の補助額通りの予算を求めていますが、実施すると自然増により昨年比3千万円増(12年度2億3千万円)の予算となることを示しました。

人材確保のためにもよりよい院内保育所へ。実態に見合った補助の拡充を要求

交渉の主な要求項目
(1)院内保育所の災害・防災対策への指針を院内保育所に周知徹底を図るよう、設置主体に対し指導。
(2)土曜保育を休日加算に位置づけること、夜間・早朝保育が拡充しており実態に見合った加算。
(3)児童福祉法に基づく人員体制と正規職員の確保と確保できる補助金の増額。
(4)子育て支援課の交渉参加と看護対策グループとの情報の共有。
(5)介護施設の離職防止のため対象拡大。
(6)負担能力指数による補助金減の実態。など。

愛知県としては国の基準以上は出せないが、補助金を出している以上、院内保育所をよりよくしていきたいと思っており、昨年は6園に実地に入り、直接指導項目ではないが保育環境へも目配りしている。保育士らが安定した雇用のもとで働くことが重要である。負担能力指数のことより、もともとの運営費が低いということは認識している。など、私たちの要求や実態に理解を示しましたが、国の運営基準によることと財源での困難さを示しました。

大幅増員・夜勤改善運動と毎年の交渉が、満額予算の確保につながっています
引き続き、国・愛知県に院内保育所の予算拡充と制度改善を求めて運動しよう

公開:2011年9月15日   カテゴリー: