11.12 秋のナースウェーブ 日本介護協会と共同が広がる
11月12日、愛知県医労連は自治労連愛知県本部・愛知民医連と共同で秋のドクター・ナース・介護ウェーブを栄周辺で開催しました。
学習会は愛知県医師会館にて、石田副委員長を司会に、主催者3者の代表で民医連早川会長のあいさつ、医労連西尾書記長から運動の到達を報告し、日本看護協会の小川忍常任理事による「看護職員が集まる職場、看護師がいきいきと働ける職場について」講演会を行いました。講演後は三越前にて宣伝行動を行い、14組合から70名が参加。宣伝には看護協会の小川常任理事もマイクを握り迫力ある訴えを頂き、共同の広がりを実感する行動となりました。大幅増員夜勤改善署名など667筆を集約しました。しんぶん赤旗、民報が取材しました。
労働時間が長時間になるほど、疲労の訴えが増
小川常任理事は、「人が人を支えていく、医療社会保障の基本は人。」人手の確保が重要であることを東日本大震災のことにも触れられながら強調。「時間外勤務と疲労」「疲労と医療事故への不安」などの調査を行い、長時間になる程、疲労の訴えが生じる結果を示し、離職を考える大きな理由に、業務の過重性、労働時間管理の問題があることを明らかにしました。
職場から労基法の遵守、勤務間隔の改善など5局長通知をすすめよう
日本看護協会としても、調査結果をもとに国や厚生労働省に強くはたらきかけ「PT報告書」に関与し5局長通知をすすめていく立場で、企画委員会を通じて、『職場管理者』に労基法の遵守や先進的事例を教唆しながら職場から改善していく実践をすすめていきたいと話されました。
看護師の労働条件・労働環境の改善は重要策
9割近くの病院で2交替16時間夜勤が行われている実態、夜勤交代制看護師の23人に1人が過労死の危機に瀕していること、夜勤時は実際に入院患者42人を1人で看ていることなど看護師の(凄まじい)実態をもっと広げ、国民に理解を広め、長時間勤務の是正、労働条件・労働環境の改善は看護師離職・確保のための重要策であり、仮眠の充実などすぐにでも着手できる抜本的な改善を進めていく必要があると話しました。
看護師の労働時間の法律・規制をつくろう
「ILO看護職員条約・勧告」、「EU労働時間指令」、「自動車運転者の労働時間等の改善基準」が示しているように、看護師の労働時間の法律や規制づくりが必要であることを強調されました。そして、日本看護協会としても「夜勤・交代制勤務に関する『ガイドライン』案」を策定し、現場の指針として活用できるものにしていきたい。現場ではたらくみなさんが声を出しよりよい『ガイドライン』を作り上げていって欲しいと呼び掛けられました。
子育て世代、ベテラン世代が働き続けられる施策を
看護師はいないのではなく、離職していっている。看護師就労人口は加齢に伴いどんどん下がっていくが、一般職業数はM字型を示している。仕事と生活が両立できる施策が必要である。子育て世代の育児短時間正職員制度やベテランの夜勤軽減など、子育て世代、ベテラン世代が働き続けられるワーク・ライフ・バランスが、定着効果を生むと強調。看護師の定着対策の施策で離職が凹む年齢の離職率を下げられるのではないか、離職が少なくなれば病院のコスト面でも大きなメリットになる。短時間職員制度が導入された職場は、看護師が働き続けられ、人が集まる職場、イキイキとした看護現場となり、職場の『好循環』生み出されると、短時間正職員制度の導入で離職防止策になると話しました。
小川常任理事マイクを握り「看護師の長時間労働の改善が必要」迫真のトーク。激励を受けながら、署名は1時間で667筆も
リレートークは、日本看護協会小川忍常任理事が、看護師の離職していく原因など長時間労働とストレスが蔓延しているなど、迫真のトークに参加者は励まされ、「看護師・介護職員が不足しています。署名にご協力下さい」と大きな声で口々に呼び掛けました。署名は快く協力いただき、「頑張ってね」など優しい声掛けがされ元気の出る行動になりました。署名をしてくれた人にはカーネーションやマスクを配布しました。大幅増員夜勤改善を求める国会請願署名と介護保険制度充実を求める署名は667筆を集約しました。その他に守山市民病院をまもる署名、全医労が取り組む不利益是正裁判署名に取り組みました。
シール投票。介護職員の給料低い!!!
「介護の日」行動にちなみ、介護保険制度の問題点を質問形式にし、シール投票を行い40名ほどの方が投票して下さいました。「介護保険料は高いと思いますか」→2人が安い。中間2人。他全員高い。「介護職員の給料は安いと思いますか?」→全員安い!「介護職員は足りていると思いますか?」→全員足りない!「介護職員の給料を上げてやってな。」と切に話される方もみえました。私たちの運動を応援して下さる結果になりました。