写真:全体の様子。愛知県医労連から単組支部より
14組織・31名が参加し、会場はいっぱいに。
5局長通知の実践をすすめ、
看護師体制10万人の体制を求めて要請
12月10日、2013年度来年度県予算に基づく「医師・看護師確保に関する要求」で愛知県交渉を実施し、県側より担当課ら8名、愛知県医労連から単組支部より14組織・31名が参加しました。
愛知県は要求書に対し一括回答を行い、「今後は少子化の影響から新卒就業者数で大幅な増加は期待できないことから、従来にもまして看護職員の離職防止や未就業者の再就業の促進を図っていきたい」と述べ、看護職員関係予算については、「中部圏知事会議等で国に新人看護職員の卒後研修制度の確立など緊急提言・要望を行った結果、新人看護職員研修事業の国庫補助制度が創設された。限られた予算の中で、新人看護職員研修事業費、就業促進のカムバック研修、愛知県ナースセンター事業による求人・求職・就業の無料あっせん等各種相談に厚くし10億7千万円を見込んだ。」としました。
地域医療に関わっては、「病院勤務医の負担軽減につながる診療報酬体系の見直し、女性医師の離職防止・復職促進のための支援策の充実について国に要望を行っている。」「地域医療保険医療計画は年明けに素案をまとめ、パブリックコメントを実施する。」「医療機関の耐震化については15病院を対象として補助を行い、県内病院329病院の内、耐震化は184病院(55.9%)にとどまっていることが明らかになりました。
ガイドラインに関しては、各公立病院が病院従事者はもとより住民の意見を尊重すべき問題であると述べました。
切実な現場の声
労働条件の改善が急務、県として責任を持って取り組んでほしい
交渉参加者は、「準夜明けが休日で、夜中に帰り、休みが休みにならない。」
「夜勤は多く、日勤も残業で子どもがいる人は大変。働きながら仕事が両立できるか将来に不安が。今は患者さんのために頑張って仕事している。」
「夜勤11日もある。日勤も残業で深夜入りまで3時間、4時間。2時間しかないときも。明け方になるとふらふらで、でも命を守っていると頑張っているが大きな事故が起きないか不安。」
「看護師の仕事が好きで患者さんとの会話やケアで患者さんが元気になっていく姿にやりがいが持てるが、実態は話す時間もケアにあてる時間もなく、何のために看護師になったのかやりがいが見いだせない」
「現場の厳しさにメンタルに。現場の労働条件の改善が急務。看護需給見通しの策を愛知県として責任を持って取り組んでほしい」など、切々と看護現場の実態を訴えました。名古屋市民病院の民間譲渡への職員・市民の声を無視して地域医療の確保ができるかと言及、東三河の医師・看護師不足の実態や、新城市は人勧の55歳定昇削減の強行で人材確保がり困難になると発言しました。愛知県の看護対策主幹は、「切実な現場の実態を受け止めて、医師・看護職員らが安心して健康に働き続けられ安心・信頼の医療が提供できるよう施策の充実に取り組んでいけるように努力していきたい。」と表明しました。
写真:切々と現場の実態を訴える、交渉参加者。