全国一斉退勤時間調査(不払い残業一掃)の要請
秋闘のご奮闘に敬意を表します。
5局長通知および6局長通知の趣旨を生かし、増員・夜勤制限、不払い時間外労働の一掃など、職場からの運動強化が切実な課題となっております。時間外労働の不払いをなくし、時間外労働そのものを削減する取組みをすべての職場で進めましょう。「退勤時間調査」については、産別全体のとりくみとして、10月28~11月7日を全国一斉集中ゾーンとし、いっそうの運動強化が提起されています。
すべての加盟組織でとりくみをすすめてください。
(1)全職場で「退勤時間調査」の具体化を
全職場で「退勤時間調査」に取り組みます。日本医労連は、10月28~11月7日を全国一斉集中ゾーンに設定しています。各組織で集中日・期間を設定するなど、全職場で取り組みをすすめます。
「退勤時間調査」は、直接には退勤時間(残業実態)を把握し、時間外労働の削減・不払い時間外労働一掃の運動の契機とするものです。同時に、とりくんだ組合では、職場の実態がリアルに把握でき、運動の弾みとなるとともに、組合員・職員の信頼が高まり、組織の拡大・強化に結びつくなどしています。「退勤時間調査」を契機として、職場からの増員闘争や職場総点検・改善などのとりくみを総合的にすすめるよう具体化をお願いいたします。
「退勤時間調査」の推進のために、退勤時間調査のてびき参照。夜勤リーフ参照。執行部段階での論議に活用してください。グッズは医労連「こなつキャンディー」「ポケットティッシュ」「共済パンフ」を活用下さい。
(2)統一アンケート用紙と集計ソフトの活用について
「退勤時間調査」の「統一アンケート用紙」(別紙)を準備しました。各組織で積極的に活用いただくようお願いいたします。
(1) 各組織で、項目を追加する場合には、用紙の裏面を使用するなどして、統一アンケート項目は変更しないでください。
(2) 日本医労連として、「集計ソフト」(エクセル)を用意しました。入力シートに入力すると、集計シートに集計結果が自動的に表になるように組んであります。できるだけ、この集計ソフトを活用してください。入力が完了したら、下記にメールで送信してください。「集計ソフト」はご希望の組織に送信します。
入力済の送付先メールアドレス:inoue@roren.net(愛知県医労連)
(3) 集計ソフトへの入力は、「?」「?」ではなく、「1」「2」など算用数字でお願いします。残業時間がゼロの場合は「0」と入力するよう徹底してください(不明・無回答は何も入力しない)。
以上
全国一斉「不払い労働一掃・退勤時間調査」のてびき
「退勤時間調査」で不払い労働の解消を!時間外労働の改善と労働時間の短縮を
5局長通知および6局長通知の趣旨を生かし、時間外労働の不払いをなくし、時間外労働そのものを削減する取組みをすべての職場で進めましょう。退勤時調査(行動)の成果として、以下のことが集約されています。(1)時間外労働等の職場実態が把握できた、(2)職員に労働組合の姿が見える行動になり、労働組合の存在感が増した、(3)未加入者を含め対話が広がり、組合員拡大が進んだ、等の前進が生まれています。どの単組・支部でも、取り組める課題です。この秋、必ずすべての職場でとりくみましょう!
退勤時間調査の手順
(1) 調査の準備
1. 執行委員会で、調査の意義や目的、運動の効果について意思統一し、調査の日程を決定します。取り組みの期間は、2013年10月28日(月)から11月7日(木)のゾーンで、すべての組合が、少なくとも1日は、行動に取り組みます。
2. 調査場所は、タイムカード前やロッカールーム等の職員が多く通行する目立った場所で行い、机など出せるように準備しておきます。
3. 調査スタッフは、3~4以上を確保し、たくさんの参加者で楽しい雰囲気で取り組みましょう。執行委員だけでなく、職場委員、青年や女性等にも、意義を伝え協力を依頼しましょう。
4. 時間帯は、午後5時から午後9時ころまでとして、「配置表」なども作って準備します。
5. 調査日が決まったら、組合ニュースや朝ビラで、大々的に宣伝しましょう。
6. 準備物は、
○アンケート調査(用紙は対象者数) ○机・イス ○ポスター(退勤時間調査実施中)
○筆記用具
○配布用グッズ(各種署名 共済リーフ 組合加入用紙 未加入者への加入呼びかけ)
○こなつキャンディー、ポケットティシュ、お茶など(職場の雰囲気を盛り上げます!)
(2) 調査当日の行動
1. 朝、組合ニュースで、退勤時間調査をおこなうことを宣伝します。
2. 午後5時から開始できるよう、机や配布物などを準備します。
3. 「お疲れさま!組合です。退勤時間調査にご協力ください!」と、明るく呼びかけます。
4. マンツーマンで調査用紙の項目にそって、聞き取り調査をおこないます。
(※対話行動の一貫として、聞き取りで行います)
5. 聞き取り後、「グッズ」を手渡し、急いでいる人以外は、職場の実態を聞き、対話をすすめます。(※残業、年休取得、職場要求など、相手の関心に応じて話しかけましょう)
6. 組合未加入者に、かならず、加入書を手渡し、「ぜひ、加入してください」と訴えましょう。その場で、加入書に記入してもらうようにしましょう。
7. 聞き取りに応じてもらえなかった人の分は、調査用紙に通過時間を記録します。
8. 調査終了後(午後9時)には、できるだけ職場を回り、残っている日勤者の数を調べられるとより有効な調査活動となります。
9. 後片付けをして、終了です。
(3) 調査結果の集計
時間帯ごとに人数を集計し、だれが見てもわかりやすい表やグラフにしましょう。
1. 早出・遅出と日勤者の区別も必要です。
2. 始業前の超勤の有無、遅くなった理由や業務内容、超勤を申告しなかった理由なども集約します。
(4) 調査結果の活用
1. 組合ニュースで退勤時間調査の結果を全職員に知らせましょう
2. 不払い労働をなくすことや長時間労働の一掃を呼びかけましょう。
看護記録や、委員会・研修など勤務として強制される会議は業務の一環であり、超勤手当て支給の対象であること、新人も超勤手当てがつけられることなども知らせていきましょう。
<参考>
「村上優子さん過労死認定」での協議の中で、勤務時間前の情報収集も労働時間、看護研究も施設管理下にあれば労働時間、休憩・休息時のナースコールなどに対応せざるを得ない場所で休憩していれば、「手待ち時間」で労働時間、との見解を示しています。
労働組合として、団体交渉などを通じて、どんな場合が労働時間にあたるのか、明確にするよう要求する等、賃金の不払いになっている時間外労働の申請運動を進めましょう。
とりわけ、「取り扱いがあいまいで、時間外が申請しにくい」と多くから報告されている看護記録や委員会・研修、及び勤務時間前の情報収集等について、具体的な委員会名を含め、業務か否かを明確にさせて、時間外労働として職員みんなが申告するように運動を進めましょう。
(5) その他
1. 退勤時間調査は、できるだけ、くり返し実施すると効果的です。
労働組合の姿が見え、対話活動や聞き取りの中で、職員は、労働組合に対する信頼を強めていきます。
2. 調査→ニュース宣伝→改善→調査→ニュース宣伝→改善のくり返しの中で、頼りになる組織として存在感が高まります。
3. 対話行動で組合加入の呼びかけをした人には、職場でも加入を呼びかけ、必ず加入に結び付けましょう。