組合員1万2056名 9年連続増勢へ 第67回定期大会に120名 「戦争法案」廃案に向けて全力を尽くそう
愛知県医労連は7月12日、第67回定期大会を開催し、23組織から代議員・傍聴を含めて120名が参加し大きく成功しました。
大会は永田副委員長の挨拶で始まり、15年度運動方針(第1号議案)が西尾書記長から、第9次組織拡大強化3カ年計画(第2号議案)と決算報告・予算案(第3号議案)が林書記次長から提案され、いずれも満場一致で採択されました。
15年度執行委員・会計監査は選挙で全員が信任され、林新書記長が誕生しました。15年秋闘ストライキ権を確立、閉会あいさつに幸島新書記次長が行い、最後は西野委員長の団結ガンバロウで締めくくりました。
本大会は昨年から104名増の9年連続増勢で8年連続過去最高の1万2056名と念願の1万2千名の峰を達成し、13組織が表彰されました。大会では、いのち守る増員闘争の取組み、組織拡大や署名推進など、総勢23名から元気な発言が相次ぎ、熱気あふれる大会となりました。大会アピールと戦争法案廃案を求めるアピールを満場の拍手で採択しました。
日本医労連から吉村書記次長、愛労連から榑松議長が来賓として挨拶、社保協事務局長の小松さんが知事選のお礼を述べました。政党から社民党愛知県連合、共産党愛知県委員会、職能団体から愛知県看護協会、東海労働金庫、富山、石川、静岡県医労連からメッセージが寄せられました。休憩時には国民救援会名張毒ぶどう酒事件と精神障害者家族会からJR料金差別撤廃の訴え、沖縄平和ツアー報告が行われました。
大会参加のみなさん(写真上)
西野委員長のあいさつ(写真左)
組織拡大奮闘 定期大会で表彰
過去5年間の最高現勢組合は13組織3万円表彰(昨年17組織)、12カ月連続組合は7組織2万円表彰(昨年11組織)、6カ月連続組織は1組織(昨年2組織)1万円表彰、退職者紹介組織は13組織37名で1名につき500円クオカードで表彰(昨年17組織60名)しました。
念願の1万2千名の快挙と昨年比104名の組織増の教訓は、新人加入が過去5年間で最も多かったこと、組織増の組合が13組織、年間を通じた組織拡大、退職者継続加入と総合的な取り組みが成果を生みました。
□ 夜勤改善・大幅増員署名目標達成で表彰
組合員1人10筆目標を達成し表彰した組合は5組織(昨年7組織)と奮闘しました。(ばんたね分会、南知多労組、全医労豊橋支部、南生協労組、国共病組東海)
7組織52名(昨年比45名)が100筆達成し、表彰状とクオカードを授与しました。
沖縄平和ツアー報告・辺野古をまもれ
5月29日~31日に行われた日本医労連第25回平和ツアーに全国83名中愛知県医労連からは3組合(全医労東尾張、全JCHO中京、民医連分会)5名(昨年14名)が参加しました。参加者は沖縄平和ツアー報告集を大会資料に出し、参加した西尾書記長からパワーポイントでツアーの概要を説明、全医労高木さん、金桶書記が黒衣を着て感想を述べました。「平和に無関心だった自分が平和ツアーに参加し他人事ではない。平和の思いを広げていかなきゃ」と話されました。愛知の思いが詰まった檄布を辺野古に託し連帯してきました。
新役員選任・役員退任
愛知県医労連元執行委員長で顧問を歴任した加藤瑠美子さんが退任されました。新書記長に林書記長、9月から愛知県医労連に着任する幸島書記次長、新しく高羽書記を迎え書記局体制の拡充が行われました。退任役員のみなさんありがとうございました。
戦争法案廃案求め宣伝
大会後は戦争法案廃止を求め、金山駅南口で10組織25名の参加でアピールし36筆の署名を集めました。「医療者として黙っていられない。行動できて清々しい気持ち。」と参加者から感想が寄せられました。
第67回定期大会アピール
愛知県医労連は7月12日に第67回定期大会を開催しました。第8次組織3ヶ年計画の最終年、組合員1万5千名の組織建設を目指して奮闘した結果、昨年から104名の組合員を増やし、9年連続増勢かつ8年連続過去最高の組合員数、1万2054名と、念願の1万2千名の峰を突破しました。
私たちは、医療・社会保障の充実と、医師・看護師・介護職員の大幅増員と、夜勤交替制勤務の改善、安全・安心の医療・介護・福祉の実現を求めて、愛知県交渉や自治体意見書採択、年5回のドクター・ナース・介護ウェーブ、愛知労働局との懇談など、国民のいのちと健康を守るため奮闘してきました。
2月の愛知県知事選挙では、立候補した特別執行委員の小松民子候補の勝利と要求実現に向けて全力を挙げました。愛知県の深刻な医師・看護師・介護労働者の不足の実態、特養ホーム全国最下位をはじめとする、医療・福祉制度の遅れた実態を県知事選挙の争点にして世論を大きく広げました。
大会では、ベースアップや労働条件改善、署名や組織拡大の元気な報告が相次ぐ一方、職場の切実な困難さも語られました。こうした事態を打開するため、秋から全国一斉「いのちまもる地域キャラバン行動」が提起されました。県交渉や議会請願、関係団体への要請や署名宣伝などに取組み、私たちが「国民のいのち」と「働くもののいのち」を守る先頭に立つ決意を固めあいました。
いま安倍政権は、消費税増税と医療・社会保障改悪を連続して押し進め、労働者派遣法を改悪し、私たちの願いとは正反対の政策をすすめています。さらに原発推進、TPP推進、そして集団的自衛権の行使を可能にする憲法違反の安保法制関連法案を来週にも数の力で押し通そうとしており、絶対に許せません。
今、この悪政に対して国民的な怒りがわき起こっています。全国の仲間がデモに立ち上がり、政権の支持率は急低下しています。「社会保障と戦争政策は両立しない」こと、「白衣を再び戦場の血で汚(けが)さない」決意をいま、行動で示しましょう。私たちの力で安倍政権の暴走を終わらせましょう。
今日の大会は戦後70年の節目の年です。そして来年の夏は参議院選挙が闘われます。平和憲法を守り社会保障の切り捨てから充実へと切り開く、大運動の先頭に立ちましょう。愛知県の看護職員15万人体制の実現、夜勤交替制労働者の週32時間労働の実現、介護労働者の抜本的な処遇改善を、愛知県医労連1万5千人の組織建設とともに実現しましょう。
以上 アピールします。
2015年7月12日 愛知県医療介護福祉労働組合連合会 第67回定期大会
第67回定期大会 特別決議
「戦争は最大の人権侵害」、国民のいのちと健康を守る担い手として、「憲法違反」の安保法制、廃案を強く求める
政府は6月22日、通常国会の会期末を9月27日まで95日間という戦後最長の大幅な会期を延長した。これは安倍内閣が提出した安保法制関連法案を強引に成立させるためにほかならない。このことにまずもって抗議する。
政府が提出した安保法制関連法案は、憲法上許されない集団的自衛権の行使を容認し、日本の自衛隊が他国の軍隊と一体となって武力行使を可能にする「違憲法案」であり「戦争法案」と呼ぶにふさわしい危険な法案である。
いまや圧倒的多数の憲法学者や、歴代の元内閣法制局長が、政府の安保法制関連法案を「違憲」と主張し、直近の世論調査でも圧倒的多数の国民が「今国会で成立させるべきではない」と声をあげている。
そのような情勢にもかかわらず、政府与党は7月15日の衆議院本会議で強行採決しようとしている。日本国憲法が規定する恒久平和主義は日本国民の願いであり、戦後70年を迎え、この願い無視した強行採決は許されない。
私たち医労連は、先の戦争で従軍看護師として戦争協力をさせられた苦い経験から「ふたたび白衣を戦場の血で汚(けが)さない」決意を活動の基本に据えて、平和と民主主義を重視してきた。
戦争は最大の人権侵害である。私たち医療・介護・福祉労働者は、国民のいのちと健康を守る担い手として、この「憲法違反の安保法制」を絶対に認めることはできない。廃案を強く求めて全力で奮闘する。
2015年7月12日
愛知県医療介護福祉労働組合連合会
第67回定期大会