愛知県医労連は12月11日、第14回介護セミナーを開催。会場いっぱい介護の仲間99名が参加しました。
記念講演は「報われたい認知症支援」をテーマに、名鉄病院認知症疾患医療センター長の宮尾眞一先生(写真)が講演。午後は在宅と施設にわかれて交流を深めました。
司会は石田副委員長が行い、開会あいさつは永田副委員長が行いました。
認知症を正しく理解する
宮尾先生の講演は、「薬の効果は初期が最も大きく、デイケアなど対人関係の関わりに参加できれば行動心理症状のBPSDが出にくい」と認知症の“初期”の発見と早期治療が重要だと強調しました。なるべく歩いたり、楽しみをもったりして将来に備えてライフスタイルの見直しも必要。認知症薬の特徴や作用についてもわかりやすく説明されました。「認知症は病気であり偏見を持つものでもなく、正しい対処と医療介護の専門機関や地域のネットワーク支援を使ってその人らしく生きていくことができる。そのことが私たち専門職として認知症の人と関わって報われるということ。私も頑張っていきたいです。」と締めくくられました。宮尾先生の患者目線の優しい人柄が表れており、認知症を正しく理解し丁寧に対応していくことの大切さを学びました。
未組織事業所から多数参加 後日組合加入も!
今回の介護セミナーには未組織の事業所から31事業所51名の参加がありました。事前にセミナーチラシを署名、共済チラシを県内3600事業所に発送し署名は71事業所から夜勤改善署名505筆、介護署名626筆もの協力があり、医労連共済の資料請求は10事業所(33部希望)からありました。
セミナーでは、幸島書記次長が医労連共済の説明を行い、事業所の福利厚生として位置付けてほしいと強調しました。
後日、未組織のセミナー参加者から、ユニオンと共済6型交通1口増の加入がありました。
分科会は日頃の悩みを出し合い交流
施設と在宅の分科会は日頃の悩みを話し合い交流を深め盛り上がりました。
(以下一部感想)
◆他職種の意見が聞けてとてもためになりました【デイ】
◆同じ悩みを持っていて共感でき、もっとがんばろうと思った【デイ】
◆他施設の問題点の意見交換、状態を知ることができ参考になりました【特養】
◆他施設での取り組みの話など色々聞けて大変有難いと思いました。後半しゃべりすぎてしまいお恥ずかしい【グループホーム】
◆いろいろな意見が聞けた【鍼灸接骨院】
◆他施設の抱えている問題とか、どんな風に対処しているとか知れたことはこれからの介護に生かしていきます【グループホーム】
◆デイの利用も長いスパンで、本人、家族の変化を見ていく視点で頑張っている話がきけてとてもよかったです【デイ】
◆他地域、他職種、それぞれの苦労や工夫などが知れてよかった。今後の業務を行っていくうえでの参考になった【地域包括】
◆在宅での大変さがひしひしと伝わってきました。家族との信頼が認知症の方が落ち着いて生活できると感じました【療養病棟】
【写真 施設・分科会の様子】