燃える 2017春闘 第5弾
看護師の過労死をふやす?!
政府の残業月60hに抗議を
政府は2月1日に「働き方改革実現会議」を開き、残業の上限を月平均60時間、年間720時間まで、とする労基法改正案を年内に提出していく方向であることが明らかになりました。看護師の過労死ラインと言われている「残業月60時間」を法律で規定する政府案は、長時間労働を規制するどころか、過労死を増やしかねない改悪法案です。政府案を出させないために、職場から政府に対して抗議の声を集中しましょう。
看護師の過労死レベルは月60時間
全国2万人の看護師が過労死ライン
(2009年4月24日 日本看護協会調査結果)
■ 交代制勤務者、過労死危険レベル(月60 時間を超える時間外勤務)は23 人に1 人
調査回答者3,010 人のうち、交代制勤務(2 交代・変則2 交代、3 交代・変則3 交代)をしているのは1,728 人。その交代制勤務者のうち74 人(約4.3%)、約23人に1 人が、月60 時間を超える時間外勤務をしていた。
看護師の村上優子さん(当時25歳)の過労死裁判をめぐり、2008 年10 月30 日付大阪高裁判決は、3 交代制で「日勤」後に「深夜勤」に入るなど勤務間隔が5 時間以下となり十分に休息できない不規則勤務の実態と、時間外勤務時間が月50~60 時間であったことを併せて過労死につながる過酷な勤務状況にあったとして公務災害を認定した。通常は月の時間外勤務100 時間以上、または月80 時間以上が2 カ月以上継続することを判断基準とするが、判決は交代制勤務の特殊性を重く見て通常より短い時間外勤務でも「過労死」につながると認定。
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