「医療・介護職場から過労死をなくすために」
9/25愛知労働局要請 労働時間管理の指導強化を
愛知県医労連は9月25日、愛知労働局に対して医療介護現場の過労死をなくすため、要請行動を実施。愛知労働局からは永森課長補佐(雇用環境均等部指導課)をはじめ5名が要請に応じ、医労連からは渡邉執行委員長ら8名が参加しました。
要請の趣旨は4点。1.労基法違反の取り締まり強化 2.ハラスメント含む労安衛生対策の強化、3.夜勤労働の法的保護措置の強化、4.労働時間に関する厚労省新ガイドラインの周知徹底と労働時間管理の実態把握
県内の保健衛生事業への監督指導は342件(法違反率80.4%)
愛知労働局から平成28年の1年間に監督指導した事業所は6323件、そのうち法違反が見つかった事業所は4213件(違反率66.6%)。保健衛生分野の監督指導は342件で、そのうち法違反は275件(違反率80.4%)あったと報告。全体の違反内容は ?労働時間違反が29.1%、?健康診断違反が17%、安全基準違反が13.7%、?割増賃金違反12.3%が続くとしました。
愛知県医労連からは、医療介護現場における不払い労働、夜勤免除されない問題、ハラスメントで退職する実態などリアルに語り、是正を求めました。また、病院のタイムカード設置が少ないこと、過労死レベルの36協定の実態を指摘。県内すべての病院に対する労働時間管理について実態調査を求めました。労働局は今回の要請内容を受け止め、本庁に対して上申していくと回答しました。
写真 要請書を手渡す渡邉委員長(左)