3/23岐阜のグランドホテルにて、東海北陸ブロックで初の役員育成セミナーを開催。6県から61名が参加しました。5つのレッスンで基礎から実践まで盛りだくさんの内容で、「勉強になった!」と好評でした。
①組合活動の基本とたたかいの歴史
レッスン1では、始めに労働組合の基本原則や産別の役割を学びました。その後、たたかいの歴史では、1950年代には看護婦は結婚や通勤の自由がなく、妊娠も輪番制であったとの話に皆から驚きの声があがりました。1960年に「無賃ガールはもういやだ」と全国的な病院ストが起こり、夜勤制限闘争・ナースウェーブ闘争につながっていったことや、その闘いを通し、看護婦不足が社会問題になり、1992年に看護師確保法が制定されたり、「9K」が流行語になった歴史を学びました。長年の運動で少しずつ制度が改善されてきた成果に確信を持ち、「私たちの未来は私たちの運動でつくろう!仲間とともに声をあげ行動しよう!」と話がありました。
②要求づくりと団体交渉
レッスン2では、要求づくりのポイントや、団体交渉の心がまえと進め方について学びました。要求は惰性で毎年同じ…とせず、組合員みんなで時間をかけて議論し「練り上げる」過程が大事だと話がありました。団体交渉では、「交渉前の意思統一が大事」「組合員が全員発言する」「来れない人も一言カードなどで参加を工夫」「妥結確認書を必ずかわす」などのポイントを学びました。
③模擬団交
レッスン3では「やってみよう模擬団交」として、8グループに分かれ、要求書を作り、使用者役と交渉を行いました。終了後にどのような交渉になったか交流し、使用者役から「赤字であっても、どうしてもベアが必要という強い要求を発言した方がいい」「努力しますなどの曖昧な回答には、いつまでにどのような手立てを取るのか1つ1つ追求すべき」などのアドバイスがありました。最後に内田さんより、「今年の到達がここまででも、次頑張ろうと前進作るまでの大らかさも必要」と講評がありました。
④医労連共済
レッスン4では、「新歓・組織拡大に役立つ医労連共済の話」。人に勧めるためにはまずは役員自らが加入することが必要。保険加入の理由のトップは「外交員が親身だった」。組合員の暮らしに役立つ共済を大いに勧めよう。ユニオンショップの組合は、みんなに共済に入ってもらおう、と話がありました。