19秋闘速報④ 2019いのち守る愛知キャラバンスタート!ハラスメント規制法を学び職場に活かそう

8月31日、2019年いのち守るキャラバン、スタート企画として「第15回労働安全衛生学習交流集会」を開催し、10組織29名が参加しました。
なお、集会後に「いのち守るキャラバンスタート」として、署名宣伝行動を金山駅前で予定していましたが、あいにくの雨のため中止となりました。

記念講演「ハラスメント規制法を学び職場に活かそう」

弁護士 田巻紘子さん(南部法律事務所)
パワーハラスメントの相談は年々増加し深刻。しかし、被害を受けても「何もしなかった」労働者は4割に上っている。ハラスメントの国際基準は「被害の事実から出発」している。成立したハラスメント規制法は罰則規定がなく、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものと定義し不十分。だが、法律はできたことは1歩前進。
ハラスメントを防ぐために必要なことは、「被害者の尊厳(人権)のために、ハラスメントは許さない(許されない)ことを使用者に明示させること」 ハラスメントに限らず、職場の労働条件を向上させる労働組合の役割・期待は広がっています。

問題提起 「労安活動を組合活動の柱に取り組もう」

愛知県医労連 副執行委員長 林 信悟
この集会は2004年から開催し今回15回目。各組織で労働安全衛生委員会の活動を重視し、労働者の定着・離職防止など働き続けられる職場づくりを強化しましょう。特に以下の7点を基本方針に、どの加盟組合でもこの分野の取り組みを進めましょう。

1. 労働安全衛生活動の強化を大会方針に明記する
2. 労働安全衛生の制度・規則等の学習を行う
3. 法令遵守で労働安全衛生活動に取り組み、1カ月1回の委員会定例化を図る
4. 委員任せにせず、必ず労組役員会で論議し、衛生委員会には労働組合として要望
や意見が反映されるようにする
5. 委員会の取組みや決定事項・議事録は、全職員に公開し、周知徹底を図る
6. 委員会に対する要求として共通で必ず取組む課題を以下設定します
(ア)職場巡視活動を定期的に実施し、危険・問題カ所を指摘し改善させる
(イ)労働と安全に関するデータを公開させ、改善対策を協議する(36協定違反、夜
勤協定違反、労働時間管理・年休取得日数、針刺し事故など労災事例、メンタ
ルを含む病気・休業者数)
(ウ)メンタル対策は重点課題とし、予防と復帰支援対策に取り組みます
7. 委員会で議題にできない場合は団体交渉等で交渉議題とし前進をはかる

グループ討議

問題提起のあと、衛生委員を中心に、3グループにわかれ、記念講演、職場でのハラスメント対策や実態、衛生委員会の具体的な実施内容等について大いに交流しました。

労安集会のまとめ

愛知県医労連 書記長 西尾美沙子
1. 法律を自分たちの力にし、社会にも眼を向けていこう
2. 職場のまわりに「働く権利」を知らしていこう
3. 表現の自由が保障される、ものが言える職場にしていこう
4. 労安活動に過半数組織は要。この秋、仲間を増やそう

公開:2019年9月25日   カテゴリー: