19秋闘速報⑤ 医療勤務環境改善支援センターと懇談11名が参加

8月26日、3年前に設置された愛知県医療勤務環境改善支援センター(勤改センター)との懇談を行いました。勤改センターの山口事務長・橋本アドバイザーが応対し、愛知県医労連から11名が参加しました。
医労連からは36協定の実態調査を報告し、現場の過酷な労働実態や要望を伝えました。山口事務長からは、「医療の質を保つには勤務環境の改善→定着が必要」、「トータルで地域医療を支える視点がないと難しい。厚労省も予算的な裏付けを。医療機関トップの意識改革も必要。他の県から見本とされるようにしたい。」と表明がありました。

支援センターの取り組み状況など

◆“進めていますか?「働き方改革」”リーフを作成。勤改センターの活用を呼びかけ。
◆機関紙「いきサポ愛知」の中で、医師の時間外労働規制について啓蒙。医療機関からの申請でA~C水準にランク付けし、A水準は時間外労働の上限が年960時間/月100時間。すぐには難しいが、5年間でこの水準に移行できるよう促す。
◆9月から労働時間についての説明会開始。県下の病院・有床診療所全て(630か所)に郵送で案内。市内2か所+一宮・岡崎・豊橋で説明会。参加しない事業所は訪問して説明。
◆医師がまだ時間外労働の上限規制がない。医師と医師以外の職種では別々の36協定を結ぶよう勧めている。
◆タイムカードやICカード等、時間管理のための機器導入には特別償却制度の活用を。
◆4月以降5機関でハラスメント研修実施。
◆介護施設からも要請があり講師派遣をしているので、活用してほしい。

医労連の参加者から職場実態等

◆年次有給休暇の管理簿を労組がチェックできないと、本当に5日取れているのかわからない。情報公開するよう指導してほしい。
◆若い医師はさらにバイトもしており、通算しての時間管理は誰もしてくれない。医師不足を改善しないと勤務時間も改善しない。
◆インターバル規制により2交替夜勤・長時間労働へのシフトが懸念される。8時間労働が基本と主張してほしい。
◆医師不足で80代の医師も辞められない。介護施設も人手不足が深刻。5日の有休をどう取るか?
◆4割が薬を内服しながら仕事。夜勤回数が多く体を壊して休む。
◆ハラスメントの相談が多い。
◆3人から2人に夜勤体制が減らされた。3人体制の時でも患者からの暴力や脱走もあった。職員・患者の安全を守れない。指導をお願いしたい。

公開:2019年9月25日   カテゴリー: