日本医労連・自治労連・全大教の3単産で、3月4・5日の2日間、対政府中央行動を実施し、全体177名、愛知から4名が参加しました。4日午前中は意思統一集会を行い、12名の国会議員が続々とかけつけ、挨拶(昨年は4名)。森田書記長が基調報告を行いました。全大教からは、「琉球大学病院では月155時間労働に対し、米軍基地内の看護師は月79時間。現場の声を届けることが改善につながる」との報告がありました 。
午後からは地元選出議員17名への要請を2チームに分かれておこないました。2名の議員本人と懇談でき、新型コロナウィルスでの混乱の中、マスク不足や休校による人員不足の現状を伝えました。このような感染症や災害の際に対応できるためには、日頃から余裕をもった勤務体制が必要であり、国会質問につなげてほしいとお願いしました。この行動で新たに5名の紹介議員が増えました。
愛知選出の議員とこん談、厳しい職場実態を訴え
吉田つねひこ 衆院議員(立憲民主党)
医師である吉田議員とは初めて懇談が実現。3/6に国会質問を予定されているそうで、コロナの問題について、「検査については野党で立法確認が取れた」「医療介護機関に優先的にマスクを振り分けるべき」「一般病院での受け入れは負担が大きい。廃業した旅館などで国が責任を持って対応するべき」と話されていました。紹介議員を応諾頂き署名を提出。現場では休業での賃金補償に不安の声。100%出すと国からメッセージを発してほしいと要望しました。
もとむら伸子衆院議員(日本共産党)
総務委員をつとめる本村議員と50分にわたり懇談。名古屋市内の感染症指定病床は12床しかなく、もっと増やしてほしいと要請しました。本村議員は「愛知県・名古屋市はコロナ感染者受け入れ病院分のマスクは備蓄分があるのでおろしてくれると言っていた」「公立公的病院の削減なんてしている場合ではない。厚労省は地域医療構想の担当者も、総動員してコロナ対策にあたるべき」と話されました。その場で紹介議員を快諾して頂き、署名をお渡ししました。
「濃厚接触で自宅待機となった医療職の賃金を100%補償してほしい」「人手不足でボランティア頼みの介護施設は、コロナでボランティアも立ち入れなくなり困っている」「公的なところでいえば、消防署だって毎日火事があって出動していればいい消防なのか?ということ。病院だって同じだ。稼働率や赤字を理由に公立病院を削減すべきではない」と、現場の実態と改善がまったなしの状況を訴えました。本村議員より、「明日、自治体病院のことで国会質問をします。総務委員だが医療のことも積極的に取り上げていきたい」と表明がありました。
署名提出&新たに紹介議員になってもらえるよう要請
松田 功衆院議員の事務所(立憲民主党):すでに紹介議員を了承されており、秘書さんに署名をお渡ししました。
愛知選出で署名の紹介議員は、すでに応諾してくださっている、岡本充功議員、松田功議員に加え、この日新たに本村伸子議員、吉田統彦議員、近藤昭一議員が紹介議員を応諾。翌日牧義夫議員、重徳和彦議員からもFAXがあり、現在7人となりました(3/6現在)。議員本人が不在の際は、秘書に資料をお渡しし、紹介議員になって頂きたいとお願いしてきました。斎藤嘉隆議員、大塚耕平議員の秘書の方は紹介議員を検討するとのことで、署名を預かってもらいました。
対政府交渉
5日の対政府交渉では、厚労省(看護・医療・介護)の交渉に分担して参加。医療の交渉では、全医労愛知地区の長尾書記長が、感染症指定病床の整備を求め、「地域医療構想でベッド10%以上削減時にもらえる補助金の予算84億円を、コロナ患者を受け入れた病院の損失補填にまわせ」と要請しました。
看護の交渉では、「削減したベッド数ではなく、有休が完全紹介できるよう看護師を増やしてほしい」「特定行為ではなく私たちは看護がしたい」「人が足りず妊娠するなと言われる」と実情を訴えました。前回の交渉からの進展のなさに参加者から憤りの声が聞かれました。
介護の交渉では、岐阜県医労連の介護職・岡田さんが「利用者20人に対し1人夜勤ではスタッフはトイレにも行けない。認知症で徘徊者がいるため、休憩が取れない」と人員配置基準引き上げの必要性を訴えました。
厚労省からは、コロナに関して困り事があれば、都道府県に具体的な声を届けてほしいと話がありました。