医療体制ひっ迫のなか、命より優先することなのか
新型コロナ感染が全国で広がり、全国で医療体制がひっ迫するなか、関西を中心に助かる命が救えない「医療崩壊」が明らかになっています。
そういったなかで政府が「五輪に看護師500人派遣」を求めたことに対し、オリンピックを優先するよりもいのちを守ることが大切だと声をあげようと、愛知県医労連は4月28日からTwitterデモ「#看護師の五輪派遣は困ります」を開始。すでに45万ツイートを突破(5/12現在)し、医療従事者だけでなく、国内や海外までツイートが広がり続けています。
本日までに、テレビ・ラジオ・新聞各社35社以上の報道依頼が来ており「医療体制ひっ迫のなか、命より優先することなのか」という医療現場の声、現場で働く看護師の声を伝え続けています。アメリカ、カナダ、韓国など海外からも取材が来ています。
「もう頑張れないと思いながら今死ぬかもしれない患者さん達を看ています。置いて五輪には行けません」「心身共に疲労困憊で闘っている看護師にまだそんな無茶を言いますか?」「私たちは国の奴隷ではない」と看護師の悲痛な叫びが溢れました。
「休んでいる看護師がいるから可能」との首相発言は、さらに看護師の怒りを買い、「育児や介護、体調不良など事情がある」「潜在看護師を掘り起こすって、看護師は芋じゃない」「なぜ潜在看護師が多いのか、根本的な原因を解決しないと復帰はできない」等怒りのツイートを呼びました。
看護師は元々の人手不足が、退職の増加、新人の就職辞退もあり、さらに深刻化しています。16時間以上の2交替夜勤は月平均4回以内にすべきところ、月6~7回に増え、本来免除すべき妊婦も夜勤をしないと回らないような病院も出ています。
助かる命が救えない、必要な人が入院できない「医療崩壊」の実態となっているにもかかわらず、国民の命より五輪を優先させている政府には強い憤りを感じます。現在の感染状況での五輪強行は、国民の命を危険にさらすもので、コロナが収束してからにして頂きたいです。
5/12(水)看護の日には、ドクター・ナース・介護ウェーブを行い、13時半から記者会見、ミニ集会、アピール行動を予定しています。
Twitterに看護師から寄せられた声(文書)はこちら↓↓
http://www.aichi-irouren.jp/wp-content/uploads/2021/05/865902151acabe407a26ca76a28b48f2-2.pdf