9月25日(土)13時半~医労連東海北陸ブロック青年主催で「“ジェンダー解放”自分自身に素直になれる社会をめざそう」というテーマでジェンダー問題の学習会を実施。4県からオンライン含め17人が参加しました。
名古屋法律事務所の水谷弁護士を講師に、ジェンダーについて学びました。
・「ジェンダー」とは、社会や文化の中でつくられる「女らしさ」「男らしさ」
・働く女性の権利:結婚や35歳で退職、などの差別はなくなった。昇格や賃金などでの目に見えにくい差別が残る。
・現在は生殖器をオペで切除しないと戸籍の性別を変えられず、身体的にも金銭的にも負担。同性婚が認められていないことで、パートナーの最期に立ち会えないなど、医療に関する不都合もある。
【講演の概要】
・男女の賃金格差は平成元年で女性が男性の60.2%→平成28年72.2%
・現在、性別による賃金差別は、表向きは許されていないが、こっそり残る(転勤ができるかどうかでの賃金格差など)。
・1日あたりの家事・育児関連時間は、妻が7時間41分に対し、夫が1時間7分(外国と比べ少ない)。
・日本では女性に家事・育児の負担が偏る一方、男性は長時間労働となっている。
・育休利用しての就業継続は増えてはいるが、いまだに仕事を持つ女性の半数近くが、第一子出産を機に退職している。
【質疑応答】
・女性の社会進出が進んでいるのに、なんで夫婦別姓を国はまだ認めないのか?
→女性は家に入るという古い家族の形を残したいのが自民党。社会に都合のいい国民を作ろうとしている。
【青年の感想】
・同性婚が法的に許されていないことで、コロナ禍で面会できなかったり、死に際に会えない等不利益があるとわかった。病院こそ寛容にできるといい。
・男らしさ、女らしさを勝手に決められることはありえない。視野を広げる話を聞けた。
・昔は女性は結婚や、35歳までで退職だったと聞いて驚いた。性別や年齢じゃなく、個人をみることが大事だと思う。
憲法で認められた「人権」を、絵にかいた餅にせず、現実を理想に近づけていこうと話し合いました。