愛知県医労連は11月28日(日)、第19回介護セミナーを開催。
始めに西尾副委員長から介護をめぐる情勢や医労連の活動など基調報告がありました。
その後「ケアニン~こころに咲く花~」を上映。2018年の愛知医療研で鑑賞した「ケアニン」の続編となる今作は、主人公の介護福祉士が小規模施設から大規模な特養に転職し、慣れない環境の中「利用者さんを笑顔にしたい」と奮闘する物語です。認知症になってもできることはある、利用者さんの笑顔を引き出すための介護とは?と、人手不足の現場でジレンマを抱えながら働く医療介護職にとって、非常に考えさせられる映画でした。
上映会後は介護職とケアマネから、2つの職場の実践の特別報告。デイサービスでコロナ禍で利用者さんが衰えないよう運動やフットケアなど工夫している実践の報告と、介護保険のサービスではカバーできない「引っ越し」を、飼い猫にも配慮しながらチームで支援した事例が報告されました。
その後のしゃべりばでは、グループに分かれて感想や、職場の悩みなどを交流。人手不足で患者・利用者さんに寄り添った介護・看護ができない葛藤や、職場での人間関係の悩みなどを話し合い、時間が足りないほどでした。映画を観て、人が増えたらもっとこんなことをしてあげたいのに、寄り添った介護をしたいのにといった思いを共有しあいました。
最後に、矢野書記長より閉会挨拶として、「どこの職場でも人手不足の介護現場。人員に余裕があればもっと余裕をもって利用者さんの話を聞いたり、思いに寄り添える。増員のためには介護保険制度自体の改善が必要であり、署名を集め、仲間を増やし、労働組合の力を高めていこう」と呼びかけました。
【寄せられた感想】 ※一部抜粋
・介護の素晴らしさ、認知症になっても価値は変わらないことが沢山伝わりました。
・ケアする人の初心が生かされる体制や制度にすることが、利用者さんの尊厳も守ることになるのだと改めて感じました。
・出来ない理由にとらわれたり諦めず、出来る方法を探して取り組み続けることが大切と思った。
・もっと余裕ある人員で利用者さんの笑顔を引き出す介護ができる現場にしたい。
介護アクション宣伝
セミナー後は金山駅で、いのち署名・介護署名を集めました。14人の参加で、青年も多く参加し、30分間で48筆集約しました。