命と安全が守られる人員体制に 厚労省交渉

日本医労連は、3/2-3対政府交渉を実施。zoomでの厚労省交渉(介護・看護)に愛知から6人、翌日の労働・医療の厚労省交渉に3人が参加しました。参加した交渉を紹介します。

介護の厚労省交渉

介護の交渉では、現場の介護職である、井上執行委員より、「特養での1人夜勤中、たえずどこかでセンサーが鳴っている。コールが重なることが多く、1人では、すぐ駆けつけることができない。どちらを優先するか瞬時に判断するしかない。17時間、座る暇もない。肉体的にも精神的にも疲れ切る」と1人夜勤の解消を求めました。

小島副委員長からも、「老健で、40人を1人でみる時間が5〜6時間ある。常に走り回らないといけない。ICTで楽になると政府は言うが、センサーを増やしても対応するのは人。私たちの体力を奪うだけ。ICT化よりも人材を増やすことに専念を」と増員を求めました。

看護の厚労省交渉

看護の交渉では、近藤執行委員が看護師の立場から発言。「訪問看護で、待機で夜中呼び出されても、病棟の夜勤のように翌日休みにはならず、頭がボーッとした状態で訪問していて危険を感じる。待機中は生活が拘束され、遠出もできないし、常にPHSを持ち歩き、同じ着信音が鳴るとビクッとするほど緊張の中生活しないといけない。」と改善を訴えました。

池田書記次長からは「特定行為を強制しないと言っているのに数値目標が決められている」と、事実上の強制となっている実態を批判しました。
日本医労連・佐々木委員長は「働き方に法規制をかけないと、施設まかせではダメ。」と厚労省の責任を果たすよう求めました。

公開:2023年3月6日   カテゴリー: