秋のユニオンセミナーを24名で開催 全員参加型の労働組合に

司会
原執行委員
開会挨拶
小島副委員長

 愛知県医労連は「学びを力に、大きく強い労働組合をつくろう」と、9月23日にユニオンセミナーを開催しました。全体で10組織24名が参加しました。

全員参加型の労働組合活動へーコミュニティ・オーガナイジングの手法を活かしてー

講師の小松さん

 前半は大阪府職労の小松康則委員長に「全員参加型の労働組合活動へーコミュニティ・オーガナイジングの手法を活かしてー」というテーマでお話をいただきました。「情勢がこうだから、こうしなさいではなく、『私がこうしたいんだ』と思える活動をしていこう。役員請負型の運動では、解決した時に、自分は何もしなくても組合がやってくれたわ、と他人事。組合がやったと知らない人は、使用者が勝手に良くしてくれたと思ってしまう。請け負い型ではなく、当事者型の運動にすると、仲間が力をつけることができる。声をあげていいんだと希望につながる。」「組合の活動は自転車に乗るのと同じ。自転車に乗る時にテキストを読む人はいない。とにかく乗ってみて、転んだり、補助してもらいながら少しずつ乗れるようになるもの。」と話がありました。

【会議のあり方】

 参加者と傍観者に分かれていないか、みんなに発言の機会があるか②会議のゴールは明確か、それにふさわしい組立か、③開始時間と終了時間が守られているか、④会議後にモヤモヤが残らないか、⑤参加者が「自分がいなくてもこの会議大丈夫だな」と思ってないかを意識しよう。 会議で「お祝い」の時間を作るといい。 何のための会議か?決まったことを伝える場なのか、みんなで話し合う場なのか?決まったことを伝えるだけなら、メールやLINEでもいい。見てわかるものは簡略に。長々説明しても興味がないものは頭に入らない。

【コーチング実践】 

 アドバイスをするのではなく、言い換えをする、質問することで整理をする。解決策を見つける支援をする。解決策を見つけるのは相手、コーチングする人ではない。渦中にいるとわからなくなる、客観的気づきを与えてあげる。それがコーチング。他者が一歩足を踏み出せるようにすること。リーダーがなんでもやってしまうとみんな指示待ち。リーダーをたくさん育てていこう。

コーチングのプロセス
①観察 問題が何か質問(5W1H)
②診断 どこに課題があるか 
③介入 質問(目標?いつまでに?誰か一緒にできる?等)をしてチャレンジへつなげる
④共有と振り返り 進められそう?また話を聞かせて
⑤モニタリング やってみてどう?
*その都度、少人数でグループトークを行い、コーチング練習や意見交流を行いました。

【日本医労連のたたかいの歴史・行動提起】矢野書記長

 看護師は結婚・通勤・出産の自由がなく、1人夜勤で劣悪な労働環境だったが、全国で看護師が声をあげ、プライベートの自由や複数夜勤を勝ち取ってきた歴史を学びました。
 行動提起では、毎月連続拡大・退勤時行動・中途採用者へのすぐの声かけで加入を増やそうと呼びかけがありました。

【共済クイズ】

 近藤書記次長「有休で休んでも休業給付の対象?」「10日間療養指示が出たが仕事が休めず途中で出勤した場合申請できるか?」など事例に基づいてクイズを行い、医労連共済を学びました。休業保障は医師の指示が必要なので、検査キットだけでは申請できず、受診が必要だと説明がありました。

公開:2023年9月29日   カテゴリー: