「貴重な医療と福祉の連携を損なわないで」名古屋リハセン署名キックオフ集会

【医療と福祉の連携を強化し、機能の充実を求める署名】キックオフ

 1月30日(火)「名古屋市総合リハビリセンターの医療と福祉の連携を強化し、機能の充実を求める署名」のキックオフ集会をリハビリセンター大研修室で行い、約50名(うちzoom3名)が参加しました。 集会では、医師・リハセン職員・患者会からの発言と、フロア発言としてデイケア利用者家族の方からもリハセンの役割の重要性・唯一無二の施設であることが発言されました。最後に市大教職組・岩井副委員長から行動提起があり、第一次集約を3月末として署名を最大限集め名古屋市に届けようと呼びかけがありました。

市民の会 代表
早川純午 医師

困った時にはリハセンに患者さんをお願いしている。社会復帰は人生を良くすること。現在はリハビリの日数制限があり、続けるには医師の書類が必要。経営は厳しくともリハセンの存在意義は非常に大きい。そこが名古屋市の役割。

高次脳機能障害友の会
長谷川潤 理事長

みずほは日本で最初の高次脳機能障害の患者会。立ち上げ以来、リハセンと一緒にセミナーなどの企画を行ってきた。2022年度に今後のリハセンの役割検討に係る懇談会に参加し、社会復帰までの総合的・一体的なリハビリを「安定的・継続的に提供することが大事」だと意見した。市大化でのリハセンのレベルダウンは認められない。2つの法人で連携して医療・福祉サービスを提供できるようにしてほしい。

病棟看護師
加藤さゆり さん

1週間デイケアで署名行動をし、利用者・家族の声を聞いた。「ST訓練ができるデイは他にはない」「34年通ってきたのに今さら他には変われない」「やり方がひどい」と怒りの声。利用者への説明も職員に丸投げ。通所している皆さんはリハセンのデイが大好き。こんなに愛されているデイをなくしていいのか?

障がい者支援施設・生活相談員
松本 さん

通所・入所で社会復帰をめざして訓練を行っている。医師への報告や障害年金受給の際の診察にも施設職員が同席し、失語症でうまく伝えられない人でも生活や訓練の状況を職員から伝えている。転倒やてんかん発作があった時も今は下の階の病院で相談できて安心。今以上のサービスが提供できるよう、医療と福祉を分断しないでほしい。

デイケア利用者家族
浜島さん

夫と長年通ってきた。3時間しっかりリハビリしてくれるようなデイケアは他にない。良いところは埋まってしまうからと急いで他に移る人もいて利用者が少し減ってきた。こんな素晴らしい所はぜひ残してほしい。閉鎖となる6月ギリギリまで通おうと他の人と話している。

 その他、病棟看護師より「今は福祉用具プラザや障害者スポーツセンターなどに研修に行き、患者さんの退院後の流れを説明できるが、市大化になると難しいのでは」「社会復帰に向け、病院と自立支援部門は切っても切り離せない」、放射線技師より「今は検査の歳に装具の不具合を発見すればすぐ義肢装具部門につないで修理できるが、義肢装具は福祉で事業団に残るため、市大化になると病院と連携がしにくくなるのではと心配」、視覚障がい者の方より「多くの視覚障がい者がリハ線で訓練をして社会復帰された。名古屋市は外来が赤字だとことさら強調し悪質。自分で行き先を決めろと言うのも乱暴だ」など貴重な施設だとの発言が相次ぎました。

公開:2024年2月9日   カテゴリー: