名市大 看護師裁判 8回目【2024春闘速報17】

名市大看護師裁判8回目

 4月4日、名古屋市立大学教職員組合が支援する看護師の8回目の裁判が行われました。今回の裁判では、被告側の準備書面に対する原告側の反論の有無について確認がおこなわれました。

 被告側から新たな主張もなく、原告側は反論せず争点整理が完了となりました。今後の証人尋問についても話し合われ、原告側は看護部長と看護副部長、原告の所属していた部署の看護師長2人と原告本人を挙げたのに対し被告側は、看護部長と所属部署の看護師長の1人の計2人を証人としてあげました。

 今後は、それぞれ人証申請を行い、被告が採用しない証人を採用するかは裁判所により決定される運びとなります。

看護師の働き方を問う裁判

 夜勤が出来なければ、常勤でいられないという看護師の働き方が問われる裁判です。

 看護師の仕事は、経験を積み重ねていくことで知識や技術はもとより、患者理解の目が養われ、患者さんの背景まで含めた全人格的な理解や対応ができるようになり看護の質も向上します。

 夜勤が一時的にできないことを理由に簡単にキャリアが中断されることは、経験を積んだ看護師のキャリアを踏みにじる行為です。多くの医療機関で同様の扱いが当然のように行われてきています。

 今回の裁判は、単に一医療機関での事案というだけでなく、全国の看護師の働き方に影響を及ぼすことに繋がるものになると思います。次回裁判で証人尋問の日程が決まる予定です。傍聴の参加をお願いします。

次回裁判

 5月9日(木)10時30分~  名古屋地裁にて

 ※傍聴参加をお願いします!

公開:2024年4月16日   カテゴリー: