復旧にはまだまだ人手が必要【能登半島地震支援ボランティア報告2】

第二次ボランティア

4月19日から21日に全労連呼びかけの第二次能登半島地震支援ボランティアが取り組まれ、20日から21日にかけて全医労豊橋の茅野さん(看護師)からレポートを寄せてもらったので紹介します。

茅野さんの第二次ボランティアレポート

20日は石川県珠洲市蛸島町の組合員さんのお宅で、処分する荷物の運搬等を手伝いました。

1軒目

 私がやった作業は、破棄すると言われたものを軽トラックに運んだり、家の中にある棚や箪笥、置物などを外に運んだり、散乱したガラスを掃いて米袋に入れたりしました。

「昨年壁を塗り替えたばかりなのに、中はひどくて、壁は剥がれて2階の階段も落ちてきてるのに、これで半壊。(片付けのために)昨日来たけど、ここ以外はみんな真っ暗。電気は来たけど水が使えないからみんな避難所か仮設に入ってる。仮設住宅ができたのは蛸島が一番早いみたい」と話してくれました。

2軒目

 2軒目のお宅では、仮設住宅に移るため家の中の整理と不用品の片付けを手伝いました。仮設住宅はワンルームしかないため、物を少ししか持っていけない。

「お父さん(夫)の写真を持っていくのがやっとで、ご先祖様のものは持って行けない。置く場所がないのにどうするのって家族に言われた」と話してくれました。

「私も腰が悪いし、息子も腰をやっててね、嫁さんも腰悪いから重いものは持てなくてね。今日だいぶ片付いたから明日はゆっくり休もうと思います」と喜んでもらえました。

【感想】

 ボランティア先の人の話を聞いて、心理的支援が必要な時期なのではないかと感じました。棚の中に壊れていない丸谷焼の食器がたくさんしまってあり、思い出も大切に祀ってあったものも手放さないといけないのは辛いことだと思いました。

 大変な中にも私たちにお茶をだしてくれたり優しい方たちだったので、余計に復旧も復興も進んでないことが辛かったです。

 震災復興を謳っていうのに対し、被災にあった場所の復旧に至れておらず、復興に至るまでにはあとどのくらいかかるのだろうかと思いました。

↓現地までの道のりが動画でご覧いただけます↓ 

公開:2024年5月7日   カテゴリー: