「名城病院看護師パワハラ裁判を支援する会」結成総会
5月27日、名城病院の4回目裁判の後、名古屋地裁近くの桜華会館にて、裁判を支援する会の結成総会を行いました。会場いっぱいの参加者(会場26名+zoom9名)が集まり、原告を激励しました。今後、支援する会の会員を増やし、裁判の意義を広げ、公正な判決を求める署名やカンパに取り組んでいくことを確認しました。
弁護団より経過報告 「物言う」看護師の排除は許されない
病院側がハラスメント対応を適切に行わなかったが故に休職に入らざるを得なかった原告の看護師について、主治医の意見も聞かずに病院側が復職を拒んだことの違法性を明らかにする必要がある。ハラスメントの放置、「物言う」看護師への病院側の不当な扱いを許してはならない。
業務上の疾病により療養期間中に解雇や休職期間満了退職をしてはいけない労基法19条に反する。病院が復職させなかったことが最大のハラスメント。とにかく原告を追い出したかった。さんざんイジメといて、最後にほっぽり出した。こうした復職不可の判断は明らかに権利を濫用したもの。
支援者より応援の言葉 全国のパワハラで苦しむ仲間励ます
「私も社保庁の分限免職で首を切られて戦って職場復帰を果たした。全部自分にどかっとのしかかるのではなく、戦う仲間を支えることが安心感につながる。」
「彼女の例は一例。パワハラが横行していて、多くの看護師が泣き寝入りしてやめていっている。パワハラ委員会に訴えてもそれで嫌がらせを受けて委員会が機能していない。勇気を出して闘うと決意してくれたことで、勝利すれば職場が変わっていくと思う」
「パワハラ防止法ができてもパワハラがな減ることもなく、精神疾患による労災認定は増える一方。加害者がパワハラを認めず、会社も調査せず隠蔽するなど許せない事例を多く経験してきた。あとに続く人のためにも勝利するまで闘っていきたい」
「医療・介護現場は閉鎖的で封建的な職場。SNSでこの裁判を紹介したら6万件ほどの視聴があり応援の声が寄せられたと聞く。労働相談の7~8割がハラスメント。勝利できれば悩んで苦しんでいる多くの仲間が救われる。愛知のたたかいを全国に発信して頂きたい。」
「パワハラは人権の侵害。患者さんの尊厳を大事にしなさいと言われている医療従事者の尊厳が奪われている。労働組合として許していてはいけない。ハラスメントを絶対起こさせないことを世論化していく。病院の中で起きていることを知らせていくことが大事。裁判所は正しい判断ばかりではない。支援する仲間の力が必要。原告を一人にさせないよう闘いを広げ、原告を支えたい」