利用者のため市民のためより良いリハセンに
6月20日、集まった13,375筆(紙署名9,346筆+オンライン署名4,029筆)の署名を名古屋市に最終提出しました。市民の会から10名が参加し、利用者や職員の声を伝えました。名古屋市からは健康福祉局障がい福祉部長含め4名が対応しました。
利用者の人生にかかわること
市民の会の早川会長より、「専門 職が関与するリハビリができる場は少ない。一枚紙が来て通所リハがなくなるというのは市民の権利からすると許せない。高次脳の患者は長期間かかってゆっくり回復する。切り捨てず、いい施設を残してほしい」と要請しました。
リハビリ事業団労組の加藤委員長からは、「通所リハの利用者は250名いたのが現在146名。強みである言語訓練を利用していた28名のうち、23名は今後の通い先が決まっているが、そのうちST訓練が受けられる人は9名だけ。失語症の人がリハビリできるところは中々ない。利用者さんの人生がかかっている。名古屋市の責任で続けてほしい」と訴えました。
利用者の立場からも医療と福祉の連携継続を要望
利用者でもある元職員の矢野さんは「これまでは外来受診のついでに補装具の修理もできていた。福祉部門との連携はしっかりしてほしい。ケースワーカーのおかげで障害者手帳の更新もできる。患者の意見をよく聞いてほしい。」と要望しました。
リハビリ事業団労組の満島書記長からは、デイ利用者さんからのSTへのお礼の手紙を紹介し、「重度失語症だったが手紙が書けるまでになった。そういう方が他にもいる。市大ではやりたいリハビリができないと事業団に残る職員もいる」と実態を伝えました。また、医療と福祉の連携についても、「名市大との処遇の交渉では、『別の組織だから』と突き放された。こんなことで連携できるのか不安」だと訴えました。