組合員一人ひとりの力を引き出す活動へ
愛知県医労連は「組合員一人一人の力を引き出す活動へ」と、9月7日にユニオンセミナーを開催しました。全体で11組織24名が参加しました。
前半は全労連の布施恵輔事務局次長を講師に「対話と学びあいで強く大きな組織をつくろう」というテーマで演習・ワークを織り交ぜながらお話をしていただきました。
冒頭に「無関心に打ち克つには?」というテーマで、おおきく4 つの理由(①恐怖②希望がない③混乱④分断)に分けられると布施さんから話がありました。部屋の四方に①~④を貼って参加者が分かれたところ、圧倒的に「希望がない」が多数を占めました。
布施さんからは「オルガナイザーとして戦略づくりを手助けし、労働者には物事は変わるんだという確信やたたかう価値があると感じる希望を与えることが重要」との話がありました。
現場の小さな要求でもみんなで一致して取り組み、労働者が変わることを体感することパワーを高め変化を作り出せると語られました。
職場分析・マッピング
2つ目には職場のメンバーを、中心メンバー、活動家、支持者、無関心層、敵対者と同心円の図に記入し、どう中心に来てもらうかを話し合うワークを行い、自分の職場で組合活動とメンバーの関係性について振り返りました。
同心円で作ることで、誰が誰にアプローチしたり関係性を整理することができ、実際に各組合でも実践に活かしていきたい内容でした。
ストーリー・オブ・セルフ
希望を語って、行動を促すためには「ストーリー・オブ・セルフ」が必要だと話がありました。
自らの価値観がどのように形成されたか、その価値観がどう行動につながったかを語ることで一緒に取り組む仲間に自分の動機を理解してもらい、相手の動機も刺激したり、自分自身には、自分にとって大事な想いや価値観を再確認して、自分の心に灯をともし続けるためには必要だと講演がありました。
実際に、グループで「自分が組合活動を続けている理由」について語り合いました。実際に全体の場でも4-5人がストーリー・オブ・セルフを行い、参加者の知らなかったエピソードや思いについても共有することができました。
布施さんからは、ストーリーを語る際にはできる限りその状況や情景、感覚、感情が伝わるように具体的に話すことが重要だとアドバイスがありました。
組織化のための対話
組織化のための対話は井戸端会議などと違い、怒り(Anger)を呼び起こし、希望(Hope)を与え、緊急性を伝え、相手の行動(Action)を促すものだと報告がありました。
良い対話の秘訣は「口は1つ、耳は2つ」で相手の怒りや要求を聴きだすには相手の話をよく「聴く」ことで、話を追い越さないことも重要とのことでした。
秋の行動提起・署名の力 池田書記次長
秋の行動提起では①毎月連続拡大、②秋の月間に総対話を、③要求を組織化へ、④中途採用者へのすぐの声かけ、⑤大幅増員署名と一緒に取り組む、⑥退勤時などの行動計画を立てようと呼びかけました。
キャラバンスタート行動としての「署名の力」学習も行いました(詳細は秋闘速報)。
共済学習全医労豊橋 石川さん
共済学習では、石川さんの自身の体験から、全医労豊橋でどのような場所でやっているかなど具体的に話をしていただきました。
相手の状況・ライフイベントを掴みながら、本人だけでなく、家族(特に子ども)を加入してもらっていました。最後に石川さんから「医労連共済は組合の助っ人であり、働き続けられるための人生の助っ人、仲間が助け合えるツールです」という言葉で締めました
仲間をふやす人へのインタビュー
今回初めての手取り組みでした。この間中途採用者の連続拡大を頑張っている南医療生協の貝本委員長に対して、近藤書記次長が、働きかけのポイントや意識していることなどを聞きました。
中途者向けの声かけロールプレイ
組織拡大会議に続き、今回もグループで声掛けのロールプレイを行いました。
中途採用者から組合に対しての疑問・質問に対してどう答えるかを体験、学びました。
対応に窮する質問も振り返りの場面ではみんなで、どう答えた方がいいかも話し合いました。