原告、被告双方の最終準備書面提出へ
10月9日、名古屋市立大学教職員組合が支援する看護師の裁判は結審を迎えました。関係者、支援者10名ほどが傍聴に駆けつけました。前回の証人尋問を受け、原告、被告双方の代理人から最終準備書面が提出されました。
被告側の最終準備書面は、「夜勤が出来ること」を条件に雇用契約がされていることや家庭の事情での夜勤免除を行えば夜勤要員を確保することが困難となり診療報酬加算に必要な看護数が減少する結果、病院経営に影響を受けると言った主張であり、原告の答弁は夜勤免除の申出は夜勤勤務が不可能な期間について目途がない事を前提とする申出であったと主張しており退職強要はしていないと主張しています。
一方、原告側の主張は、原告は夫の転勤に伴い夜勤が出来なくなったことで退職しなければならないと認識しておらず、被告の看護部長からは、夜勤に従事できない期間が分かっていれば1年程度まではシフト調整により夜勤を免除して常勤として雇用を継続することや、そうでない場合も月2回の夜勤を最低限行えば常勤としての雇用が継続できる事については伝えていないため、退職の必要性について原告は被告から説明を受けていない、その中で退職届の提出を求められたことが原告のキャリア人格権を侵害し、職場環境配慮義務違反であると主張しており、最終準備書面においても双方の主張は激しく対立するものでした。
看護師の働き方に一石を投じた
最後の期日を終えて、来年1月22日に判決が言い渡される予定です。
夜勤が出来なければ常勤でいられないとする他の産業では考えられないことが医療の現場では起きています。
今回の裁判は看護師の働き方に一石を投じる裁判であったと確信しています。安心して働き続けられる職場の実現のため最後までご支援を宜しくお願い致します。
判決言い渡し
2025年1月22日(水)13時10分~ 名古屋地裁にて予定しています。