(1)過半数の労働組合をめざそう
労安委員会は労使半々で構成。労働者代表は労働組合が過半数の場合は労働組合代表となります。その意味で過半数労働組合をつくることが重要です。
(2)労安活動に臨む労働組合の基本姿勢
労働組合が労安活動に臨む姿勢は、?労働者の命と健康を守り尊厳と権利を守る、?事業者責任を明確にする、?学習・教育活動を徹底、?リスクアセスメントを明確に、?労働災害等の再発防止策を導き出す。が重要です。4役を中心に担当者を配置し、各事業所や職場単位に担い手を増やし、労働組合での労安委員会を設置しましょう。
(3)労安委員会をチェックしよう
労働組合が労安委員会に参加するのと同時に、労安委員会が最低月1回開催されているか、どんな議題が上がったか、会議内容も労働組合で確認しましょう。また、積極的に労働組合(労働者)側から審議内容を提案しましょう。
(4)職場会議やニュースで取り上げよう
職場会議で労働組合が率先して職場の問題点を取り上げ、意見を集めましょう。ニュースを発行し労働組合としても審議内容を周知します。
(5)学習会を開催しよう
>労安活動の「主役」は職場の労働者です。ヒヤリハットの事例を共有し対策を考え、労働者のいのちと健康を脅かす要因を取り除く取り組みが大切です。こうした“風土”をつくるために、労働組合が積極的に労働安全衛生について学習し、労働者自らが職場改善に取り組むよう学習・啓発を強化しましょう。
(6)相談活動で労働組合活動を活性化
労安委員会の巡視・相談活動とは別に、労働組合独自に職場巡回やメンタル疾患を未然に防ぐために労働者の立場に立った労安活動をおこない“労働組合活動の見える化や活性化”につなげましょう。
(7)労働災害の対応
労働災害が発生した時、労働組合として原因を明らかにし、再発防止策を明確にすることが大切。事業者は「本人の不注意論」「自己責任論」「私病論」を持ち出し、自らの責任を覆い隠す場合があります。労働組合は「個人責任追及」の姿勢ではなく「システムの問題」として原因究明・再発防止を考えていくことが重要です。
2016年第12回労働安全衛生学習交流集会、
大須賀しづかさんの講演内容より抜粋